【終活のススメ】

2014年12月03日

前回、相続にまつわる話をしましたが、相続人間に争いが生じることから「争続」と呼ばれることもあります。
今回は、就職活動の略語としての「シュウカツ」ならぬ、自分の最後に向けての「終活」についてです。

飛ぶ鳥跡を濁さず。
自分の死後は、すっきりさせた上で周囲に迷惑をかけたくないものですが、そのためには相当な準備が必要です。冒頭述べた相続以外にも、老後の生活資金、介護の方法、施設への入居の有無、葬儀の形式、ペットの扱い、事業承継など、問題は尽きません。これらの問題を解決するためには、信託、死因贈与などの法律問題はもちろん、既存の利用可能な民事・行政制度も踏まえつつ、費用対効果を考えて対策をとる必要があります。

よい終焉を迎えるために、一度、自分の終活について考えてみることも重要です。

なお、今回のコラムにあたっては、以下の本を参考にしました。
『終活にまつわる法律相談』(安達敏男弁護士、吉川樹士弁護士著、2014、日本加除出版)