【争いのない相続】

2014年11月14日

早いもので、今年もあと一か月足らずですが、来年より相続税制が大きく変わります。

平成27年1月1日以後になされる相続については、従来の基礎控除額が5000万円+(1000万円×法定相続人の数)から、3000万円+(600万円×法定相続人の数)となる予定です。

簡単にいうと、基礎控除額が40%もカットされるもので、これまで多くの方に無縁だった相続税の問題が、クローズアップされることが予想されます。

また、相続問題につきましては、遺言の作成が推奨されることもありますが、ただ単に遺言によって遺産全部を一人に相続させた場合、他の相続人の遺留分を侵害し、これがもととなって、長期の紛争となる可能性もあります。

このように、相続問題においては、財産の多寡にかかわらず、法律上の問題になり、後世に禍根を残すことにもなりかねません。争いのない相続を実現するべく、一度、自分の相続について、専門家の意見を聴くことも有効と言えるでしょう。